食通老師のおすすめで大街道の「くるますし」に行くために道後温泉へ、松山市内までは仕事で行ってもここ道後温泉へは小学生の時の旅行以来となるかれこれ38年ぶり。
かすかな記憶をたどって思い出す道後温泉は、チンチン電車の線路のすぐ近くにあったと記憶していたが、実際は道後商店街を抜けた先にあると改めて知る。
やっぱり温泉街の雰囲気は旅情感があっていくつになっても良いものだ。
旅館の食事はパスしてせっかく訪れるこの地の旨い店をリサーチ、そこで見つけた海舟は道後温泉別館飛鳥乃湯泉から目と鼻の先にある日本料理屋。
「くるますし」を楽しんだ翌日はここ海舟に決定。大将に聞くところによると、「くるますし」「海舟」はフーディーが愛媛松山に来ると訪れる定番の組み合わせになっているとのこと。
座附
八十八夜 霧の森 新宮茶 新茶粥
宇和町田野中地区産モチ米
附出し
北条産蓮で練った蓮豆腐に蓮の天婦羅を乗せ精進出汁で
御椀
北条沖の鬼虎魚 身は葛粉揚げ アラは酒蒸しで
虎魚骨出汁に砥部町で摘んだ地木の芽
造り
北条沖のハギ肝和え
造り
愛南町直送の伊佐木
宇和島産アオリイカの耳
新居浜産夜泣き貝
焼物
70日間ドライエイジングした西予市産はなが牛のサーロイン
口取り
西条産絹川茄子と中山産二十日大根
口取り
来島海峡宮窪の漁師藤本さんの神経〆たこ
白石の鼻で採れる海そうめんと小田町産らっきょう漬け
口取り
今治産神経〆アカエイのエイヒレ
自家製からすみ味噌漬け
炙り
愛南町直送丸鉄水産濱田さんの放血初カツオ
伊予産新玉葱ポン酢と砥部町産木の芽で
強肴
来島海峡宮窪の漁師藤本さんの神経〆鱧のしゃぶしゃぶ
歯触りが自分の好みに丁度よく残った骨がこの日一番の感動
食事
今池沖の神経〆アカエイの揚げ出汁
食事
豊後水道のマナガツオ味噌漬け焼き
食事
愛媛初の日本最高金賞
宇和町の中野さんの米ひめの凛
水菓子
愛媛の柑橘 ニューサマーオレンジ カラマンダリン
中山町産青大豆粉のプリン
メニューには、ほとんどの食材で愛媛産や瀬戸内産を心がけられ、水は弘法大師ゆかりの地「杖の渕の湧水」を使用と記されている。
個人的に日本料理の魅力は見た目の美しさと繊細な味だと思っているが、ただ食べるだけだと美味しいだけで終わってしまうと感じることも多く、フレンチや鮨ほどの満足感に到達しない事も多いが、ここ海舟の大将が語ってくれる食材一つ一つのストーリーが、なんとも魅力的な話ばかりで料理の見た目味と相まって満足感の高い食事になっていく。
【道後 海舟】
■ジャンル:日本料理
■最寄り駅:道後温泉駅から185m
■電話:089-915-6600
■住所:愛媛県松山市道後湯乃町15-27
■営業時間:[月~日]18:00~23:00(3部制)
■定休日:不定休
コメント